医療者向けのSNS
0医療者向けのSNS、日本でもいくつか立ち上がっているが海外プレイヤーの方がやや先を行っている。備忘録として。
医師向けSNSが提供している機能
- A 症例についての意見交換
- B 医療者の転職・就職情報
- C 単なる社交
の3つに、主要機能は大体収まる。それ以外で大きくなっているプレイヤーは殆ど見当たらない。
Doximityドクシミティ https://www.doximity.com/
- 米国だけでも500,000人以上の医師が登録
- 症例についての意見交換 (HIPPAの認証つきなので、セキュリティが強固*1)
- 転職・就職情報
- 社交。友人とのつながり機能
- 医療ジャーナルのレビュー。(レビューするとCME Creditがもらえるのがユニーク*2)
*1 Health Insurance Portability and Accountability Act( 医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)。患者の情報をしっかり守ったり、使えるフォーマットであるように保つ法律。
*2はContinuing Medical Education 継続的医療教育 の意味で、医療知識を最新のものにアップデートしていることの指標になる。http://www.aafp.org/cme/about/types.html
日本の医師向けのアンケートを見ると、医療知識がアップデートされていない様子がよく見えて残念に思うことがある。特にオンコロジー領域は日進月歩なので、本来はUSのように医療免許を数年おきに更新する仕組みや、そのための試験が必要だろう。
SERMOセルモ http://www.sermo.com/
- 世界で550,000人以上の意志が登録。”No1 social networking for Dr”
- 症例についての意見交換
- 社交。友人とのつながり (投票)
1年で1,600万USD以上謝礼金を医師に支払っている。調査の名目で宣伝行為を行っているのではと勘ぐりたくなる程の莫大な規模。M3も特定の医療情報を閲覧することでアマゾンポイントを付与しているが、それをより露骨にしている例にも見える。
QuantiaMD https://www.quantiamd.com/
- 医療論文や症例報告のための場になっている。ここでもCME Creditが得られる。
- 同じ学習をするならCME Creditが入手できる方が良いので、利用者にとっては便利か。
FIGURE1 https://figure1.com/
- 500,000の登録者。
- 症例を情報共有するためのアプリサービスだが、どれほどがアクティブユーザーなのかは不明。
DOC2DOC http://doc2doc.bmj.com/
- 100,000の利用者。
- 社交。友人とのつながり機能
- フォーラム
- ブログ
- 症例共有のためのeライブラリー
DOCTORSHANGOUT.COM
- ”Next Generation social networking service ”というが、画像の登録DBがある以外は、他と大して変わらない。
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